豊かな暮らしをはじめよう

タイニーハウス(Tiny house)とは、「Tiny(小さな)house(家)」を指す言葉で、1990年後半にアメリカで提唱された家の形です。

その後、2008年のリーマン=ショックをきっかけに「シンプルで無駄のない生活」が注目され、タイニーハウスはムーブメントになって世の中に広がり始めます。

タイニーハウスとは「大切なものに囲まれた、ほんとうに豊かな生活」をするための家。

トレーラーハウス、コンテナハウスとの違い

タイニーハウスと同じように「小さな家」といえば、トレーラーハウスやコンテナハウスを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、何が違うのかよくわからないという人もいるかもしれません。ここでは、トレーラーハウスとコンテナハウスの違いについて解説します。

・トレーラーハウス

トレーラーハウスとは、車輪が付いた家のことを指します。普通の車のように自走はできませんが、牽引などで移動できるのが特徴です。一つの土地に縛られることなく、日本中を旅しながら、住み慣れた家で生活できるとあって、その自由度が人気の秘密です。

さらに、トレーラーハウスは、「車両を利用した工作物」という扱いなので、建築確認が不要というメリットも。固定資産税もかからないという税制上の優遇も受けられます。法的には建築物と扱われませんが、中身は一般的な住宅と変わりません。居室のほかに、キッチンやトイレ、お風呂などもあり、まさに小さな家そのものです。

・コンテナハウス

コンテナハウスは、もともと物資の輸送に使われていた海上コンテナを再利用し、住居として建築されたものです。海外では、中古の海上コンテナをそのまま使って住居にすることもありますが、日本では建築物とみなされるため建築基準法に適合したものでなければ建てられません。

そのため、よく見かけるコンテナのような形の住宅は、コンテナを模したデザインのものであるか、コンテナに手を加えて建築基準法を満たす構造にしたものになります。コンテナハウスもトレーラーハウスと同様に、中身は普通の住宅と同じです。コンテナ一つの大きさでコンパクトに暮らしたり、コンテナを組み合わせて大きな住宅を建てることもできます。

タイニーハウスは小さい家、小屋という意味なので、工法や素材によって区別されるわけではありません。タイニーハウスでないトレーラーハウス・コンテナハウスもあれば、タイニーハウスのトレーラーハウス・コンテナハウスもあります。トレーラーハウスかコンテナハウスであるかにかかわらず、小さい家の総称をタイニーハウスと呼びます。

費用や手続きの問題…建築確認、固定資産税は?

ミニマルな暮らしをしてみたいと考えたときに、気になるのが費用や手続きの問題です。家が小さい分、あまり費用がかからないと思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。タイニーハウスは建築確認が必要なのか、固定資産税はかかるのかについて見ていきましょう。

建築確認

タイニーハウスは基本的に建築確認が必要です。実は車庫や物置など、小さい建物でも原則確認申請が必要になります。小規模な倉庫は建築物とみなさないという決まりもありますが、タイニーハウスではほとんどのケースで建築確認が必要です。ただし、以下の場合は建築確認申請が不要になります。

1.10平方メートル以下の建築物であること
2.増築・改築・移転であること(新築の場合は不可)
3.防火指定のない地域(防火地域・準防火地域以外の地域)

また、都市計画区域外であれば、200平方メートル未満(木造であれば500平方メートル未満)まで建築可能です。200平方メートル未満というと、およそ60坪。120畳に相当するので、ここまでの大きさになると、もはや「タイニーハウス」とは呼べないかもしれませんね。大きさでいうと、かなり自由度が高いタイニーハウスが建てられそうです。

固定資産税

建物に基礎があると土地に定着化しているということになるので、固定資産税が発生します。トレーラーハウスを除く、ほとんどの建物には固定資産税がかかると思っていていいでしょう。固定資産税は、評価額に標準税率の1.4%(税率は自治体によって異なる)を掛けて算出されます。

評価額は部屋が大きいほど高額になるため、その分納める税金も大きくなります。一方、タイニーハウスは面積が小さい分、一般的な住宅ほどの固定資産税はかからないでしょう。ライフサイクルコストを抑えられるのも、タイニーハウスに住む大きなメリットです。

タイニーハウスのメリット

タイニーハウスに住むとどんなメリットがあるのでしょうか。日本での事例を併せてご紹介します。

コストが安い

タイニーハウスは面積が小さいので、一般の住宅と比べると建築費が安く済みます。住居として住むのはもちろんのこと、タイニーハウスにはさまざまな使い道があります。趣味の部屋やゲストハウス、子どもの遊び場や別荘にしたり。大人の隠れ家的な居場所が、低価格で実現できます。

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